Rat World

映画や音楽や与太話

「The Last of Us Part II」について

本作について世界中で賛否両論が湧き上がっている事に対し、本当に虚しさを感じてしまう。 人間、お金を払った以上は必ず自分の理想のものが手に入ると「盲信」しているが、これらは前作より長い年月を掛けて発売された本作の期待値と相乗して歪な障壁になっ…

スパイダーマン ファー・フロム・ホーム スパイダーマン最高傑作

「エンドゲーム」から約二ヶ月が経ち、間髪入れずに公開されたフェイズ3の総括である本作はIW〜エンドゲームの余韻を吹き飛ばす力に満ちている。サノスとの究極の戦いを堪能した直後に今更「親愛なる隣人」のスケールダウンした小話に興奮出来るのか?そうい…

キャプテン・マーベルとオルタナティヴ・ロックの関係について

今作「キャプテン・マーベル」は、MCU作品としては21作目になる。1995年を舞台にクリー人やスクラルという地球外生命体達と記憶を失ったキャプテン・マーベルの闘いを描いた今作は、ニック・フューリーが「アベンジャーズ」計画を構想した理由、真の「ファー…

ヴェノム 最悪過ぎる

この映画における宣伝の「最悪」やら「凶暴」やら、全部嘘だ。ヴェノムはローガンやデッドプールのような映画に「なれた可能性はあった」。だが、敢えて挑戦しなかった。キャラクター性に真摯に向き合い、必要な過程として描くための「残酷表現」から逃げな…

ヘレディタリー継承 素晴し過ぎる

こんな面白い映画を映画館で観れたのだ。 なんだか、生きてて良かった。 「エクソシスト以来の恐怖」という宣伝文句も強ち間違いでは無い。だが、昨今のホラー映画のポスターや宣伝文句にはいかんせんハッタリ、外連が足りない。「この映画を見ると血しぶき…

ファンタスティック・ビースト 黒い魔法使いの誕生 どうしようもなさ過ぎる

今作はハリーポッターシリーズで「最も退屈」だが、最も意欲的な作品である。ハリー・ポッターシリーズ及びファンタスティック・ビーストシリーズを批評する多くの場合に、ガジェットや映像的なスタンダール・シンドロームばかりが追求されており、それは元…